昨日ストレートネックとうつむき姿勢についてお話ししました。
今日はそのために起こる
内側からズキズキと割れるような頭痛と吐き気についてお話しします。
頭痛にも様々な症状がありますが
人によっては
「頭を風船のように膨らまされているようだ。」
と感じるこの頭痛
このような頭痛が起きている時は
頭蓋骨内部の圧力が亢進してている可能性があります。
この圧力を脳圧または脳脊髄圧と言い
その圧はホメオスタシスよって通常は一定に保たれています。
しかしこの脳圧が
ストレートネックとうつむき姿勢によって亢進してしまうことがあるのです。
脳が収まっている頭蓋骨の中は脳脊髄液で満たされ
脳の水分量や形を保つのに役立っています。
この脊髄液は脳室で作られ循環した後、静脈に吸収されます。
しかしストレートネックとうつむき姿勢によって
頭から首に流れている太い静脈が圧迫を受けてしまうのです。
そのため脳脊髄液も静脈に吸収されにくくなり
脳圧が亢進してしまいます。
またストレートネックとうつむき姿勢は静脈の通路を邪魔するだけでなく
一緒に舌咽神経や迷走神経などの脳神経にも障害を起こすことがあります。
舌咽神経は舌の付け根
迷走神経は多くの内臓をコントロールしています。
そのために頭痛だけではなく
吐き気が伴うことがあります。
このような症状は
つわりに悩む妊婦さんにも観られます。
ただ、このような頭痛が起きるメカニズムは単純ではなく
前にお話しした
脳への血流低下が起こす頭痛やめまいのメカニズムと一緒に起こっていたり
体のアンバランスに気圧の変化が影響して症状を起こしていたりということがほとんどです。
先日の台風12号の時も
頭が割れるような頭痛で頭が重くなる日と
めまいがして頭がふわっとする日が交互にきた
という人もいました。
このように二つの症状を一日置きに繰り返す人がたまにいらっしゃいます。
全般的には変化に対して
体が柔軟に対応できるようにバランスの良い背骨を保つことが大切です。
