おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

2020-01-01から1年間の記事一覧

不安定だからこそ安定する

「人は不安定だからこそ安定するのである」 このような一見矛盾するような表現が、命を支えるしくみ「ホメオスタシス」を説明するときに使われます。一つにはその生体を取り囲む環境が不安定に変化するのに対し、生体が安定を求めて進化して生き残ってきたこ…

子育ての三原則

高山村でも雪が降りました。 去年はまだおくるみの中にいた凪も初めて見る雪に大興奮で、外に連れてけと全力で泣いて訴えます。すごいエネルギーです。一方で冬至が迫る今頃は、毎年症状の重い方で治療のほうは忙しくなります。やはりお日様が照らす時間が短…

ココナッツビルの贈り物

私の本棚には2冊のヨガの本があります。それは20年近く前、鹿児島の種子島で出会ったアメリカ人の旅人からプレゼントされたものです。 そのとき私は種子島で暮らしていました。そこでハワイのカウワイ島からやって来た旅人のビルに出会ったのです。彼はヤシ…

おなかのバランスが悪いとけがをしやすい

「うちの子は部活動でけがばかりしているんです。」そんなご相談を、中高生の親御さんからよく頂きます。捻挫をしたり、膝が痛くなったり、何度も繰り返すそうです。では何故けがや筋肉疲労を繰り返すのでしょうか。 その原因の一つにおなかのバランスが関係…

ダイコは静かにじっと待つ

昨夜は我が家のすぐ隣で花火の打ち上げがありました。さぞかし迫力満点だろうとうらやましがられそうですが、実はそうともいかないのです。確かに地響きがするほどの迫力なんですが、家の中ではダイコが大変なのです。 屋久島生まれの屋久島犬ダイコ。普段は…

揺れながら戻るところ

人の体はゆらゆらと揺れています。時々不安定になりながらもゆらゆらと揺れながら、またバランスの良いところに戻ろうとします。 今より便利ではない時代野山を駆けずり回って遊び、大人になってからも体を使って暮らしてきた人たちは、体がバランスをくずし…

心の可動性

私が治療を施すときに大切にすることの一つに、可動性というものがあります。関節が柔軟性を持って動いているかどうかを観て調整をするのです。 最近勝美内蔵調整療法院に通い始めてくれた86歳の女性のお話をしましょう。この女性のお悩みは膝の痛みでした。…

夕凪のように

治療家としての私が一番大切にしていること。治療を受ける相手からフィードバックして返ってくるものを、私もちゃんと受け取ること。決して一方通行にならず、それでいて少しだけ強く力を与える。与える力が強すぎれば受け取るほうは苦しいし、弱ければ届か…

おなかからパフォーマンスを上げる

近年のスポーツ理論において、「体幹を作り、軸がぶれないように動く」ということをよく言います。ではこの体幹や軸というのは何のことでしょうか。 これはまさに背骨のことであり、背骨とそれを支える筋肉や靭帯が安定していながらも、いかにスムーズに動く…

成長期の子どもたち

成長途中で体がまだ出来上がっていない子どもたちは、日々変化しています。そのため成長の時期を大切にすることで、将来出来上がる体質が大きく変わります。まず子どもたちは、未熟なため色々と症状が出やすいと知らなくてはなりません。 成長期の子どもたち…

なんとなく不安定な方へ

人のからだは常に揺らぎながらも体内の水分や塩分、糖分の濃度や量、あるいは体温や血圧を「ある範囲内」に保っており、その範囲を外れなければ命が危険な状態に陥ることはありません。これをホメオスタシス(恒常性)といい、このしくみが備わっているため…

人の体はゆがみやすい

人は二本足で立って歩くため、高い位置にある頭まで酸素を乗せた血液を運ばなければなりません。そのためには一定の血圧と体温を保つためのメカニズムが必要となり、進化の過程で心臓の右側は血液を肺へ送るポンプ、左側は血液を全身に送るポンプと役割を左…

心地よいほうへ

治療家は健康になる手助けをするだけで、健康を目指し生き生きとした暮らしを手に入れるのはその人自身です。なぜなら、体には自分で健康を維持するための命のしくみが備わっているからです。私が、ただ痛みから逃れられればいいという対処療法ではなく、根…

一人ひとりの体質と暮らし

毎日毎日、たくさんの人のてあてをさせてもらっていると、本当に一人ひとり体質が違うんだなと感じます。 例えば、初めていらっしゃるまで痛みどめだけに頼っていた方は、副作用から肝臓や胃が強く緊張していることがあります。それが痛みが和らぎ痛みどめを…

はじめに

初めまして。 私は群馬県北部の山村で徒手療法(てあてする人)を営んでいます佐藤勝美と申します。 子どもも大人も動物たちも、みんな元気にそれぞれが心地よく暮らしそれぞれが活かし合う そんな健康と暮らしを大切にてあてをしています。 人の身体は、た…