おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

流れとリズム

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我が家では鉢植えの水やりは凪の仕事です。畑に種を蒔いた後にも水やりを手伝ってくれます。犬たちや猫もいて、我が家は何かとお世話が忙しいのです。

動物も植物も、それぞれのリズムを持っていて、そのリズムを大切に生きています。そして大きな自然の流れがあり、季節や時間の流れはリズムに大きな影響を与えます。できるだけその流れに逆らわずリズムを打って生きていけばいいのですが、現代社会では自然に逆らうかのような暮らしのリズムになってしまったり、自然だって時にはその流れが荒れ狂う時もあります。人はそのギャップを埋めるために文明を発展させてきたのですが、その文明の発展がさらにギャップを作ってしまうこともあるのです。

ですから時には人は、緑や動物たちとの触れ合いを求めて自然の中に入っていきエネルギーを充電します。私たち家族は山里で動物や植物を共に暮らし、それぞれのリズムを邪魔しない程度のお世話をして、いつもいつも世話した以上のものを返してもらいながら暮らしています。

長い野良猫暮らしから我が家に来たシロは、誰よりもマイペースに暮らしながらも、凪が泣いたりしていれば飛んで来て凪にピッタリくっついてくれます。まだまだ若い犬たちクロとダイコは、凸凹コンビでけんかしたり不満げな顔をしてもいつも離れず一緒にいます。小さな自然農の畑は一見草むらにしか見えなくても、小さな生態系の中でちゃんと美味しい野菜を育ててくれます。一番新入りの凪はみんなに見守られながら育ち、少しずつみんなのお世話を覚えてきました。

大きな流れの中で、それぞれのリズムを持ちながらもお互いに影響し合う、そんな心地よい持ちつ持たれつの関係性が今日も始まります。