おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

中鎖脂肪酸が発育を促す

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 母乳は新生児に水分と栄養を与える大切なものです。
その約87%は水分で、血液を作る液体成分、血漿と同じぐらいです。
夏の暑い最中に生まれた凪も、栄養だけでなく水分が不足しないように授乳には気をつけています。

分娩後5日目頃までの初乳はたんぱく質を多く含み、特に免疫として重要な役割を果たす免疫グロブリンというタンパク質を多く含んでいます。
これが、新生児の腸管粘膜にとどまって感染を防ぐのです。
それから2週目頃までの母乳を移行乳といい、だんだんとタンパク質と免疫グロブリンが減って、乳糖と脂肪が増えてきます。

そして、2週以降の母乳を成乳といいます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、発育のための大量のエネルギーを必要としているのに、消化・吸収の能力が未発達です。
成乳に含まれる脂肪の主成分は中鎖脂肪酸です。
この中鎖脂肪酸は消化・吸収が良く、効率良くエネルギーに変わります。
それだけではなく中鎖脂肪酸は、消化酵素の作用を受けやすく食欲を増進させ、体の成長を促します。
母乳に含まれる中鎖脂肪酸は、単なるエネルギー補給だけではなく、発育を促す役割もあるのです。
他にも母乳には脂溶性、水溶性のほとんどのビタミンが含まれており、新生児に対する重要な供給源となっています。

妻はあらかじめ出産前から、中鎖脂肪酸をMCTオイルで摂り、質の良いビタミンを摂取するように心がけてきました。
まだまだ、母乳の量は少なめですが、お陰様で凪は元気にスクスクと育っています。
引き続き妻も栄養バランスには気をつけてくれているし、日に日に凪もおっぱいを吸う力が増してきてるので、大丈夫でしょう。
これからです。

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