おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

触れて確かめる

f:id:naizotyosei:20190621064716j:plain

我々徒手療法の治療家は、治療のほとんどを手を使って行います。
私も手を通して何を感じるか、手を通して何を伝えるかを最も大切にしています。
反対に多くの医療機関では最新の検査機器が取り入れられ、より細かな体内の様子や、細胞レベルの変異を診ることができるようになりました。
それはとっても素晴らしいことですが、かといって丁寧にお話を聞いたり、触れたり、動かしたりして確かめることの必要がなくなったわけではありません。

特に様々な関節の痛みには、触れて、動かす技術は非常に有効です。
勝美内臓調整療法院には、多くの方が長年腰や膝などの関節の痛みに悩み、医療機関に通っているけどなかなか良くならないと言ってやって来ます。
詳しく聞いてみると、そのほとんどの方が問診で痛みを伝えた後、特に患部に触れてもらうことなくレントゲン検査に促されたそうです。
しかし、整形学的検査には動かして関節の可動域を診たり、どの動きで痛みが出るか再現させるなど多くの検査があります。
筋肉や靭帯に問題がある場合は画像検査と同じくらい重要になります。
更には、神経の問題や内臓の緊張が起こす痛みなど、様々な原因を確かめながら調整は進めなくてはなりません。

しっかりとした検査を行うことにより原因がはっきりと見えてくれば、それだけ調整はしやすくなります。
それに、この痛みの改善にはどのくらい時間がかかるのか、調整計画を伝えることもできます。

多くの方がまず、悩んでいる痛みの原因が何なのか、いつになったら治るのかが分からず困り果てています。
「こういったことが原因だと考えられますよ。」と伝えるだけでも、皆さん不安の霧が少し晴れ、ホッとして帰ってくれます。

naizotyosei.info