おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

心臓は根っからのがんばり屋さん

昨夜、山形、新潟で大きな地震があり、私の住む群馬県北部でもかなりの揺れがありました。
朝のニュースでは建物の倒壊や地番沈下の映像や、怪我をされた方の情報が流れています。
まだまだ余震があるかもしれません、お互い注意して過ごしましょう。
確か一年前の同じ日に、大阪で地震があったと記憶しています。
それに昨年はとても厳しい猛暑に悩まされました。
地震や異常気象の不安が続く中、体に無理がかかることが増えています。
これからやって来る夏に向けてそんなお話をしてみます。

f:id:naizotyosei:20190618122245j:plain

雨上がりの暑い日に急に腕や腰の痛みに襲われて、「夢中になって草むしりをしたせいかしら。」と、多くの方が無理をして動いたことが原因ではないかと感じているようです。
では一体、体のどこに無理がかかっていたのでしょうか?
「単純に使いすぎた腕や、無理な姿勢を続けたために腰に負担がかかったんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、多くの場合それだけではありません。
実はほとんどの方が心臓や腎臓の循環器にも無理がかかっているのです。

「えっ、循環器から腕や腰が痛くなるの?」と思われるかと思います。
人の体は何らかの原因により血流に負担がかかり苦しくなると、動きを止め体の中心を守ろうとします。
中心にある心臓を生かそうとするのです。
そして心臓は最後まで他の臓器の分までがんばって働きます。
例えば胃腸の調子が悪いときは食事を控えて胃腸を休ませてあげることができますが、心臓の調子が悪いからといって、ちょっと止めておきましょうというわけにはいきません。
心臓は他の臓器を休ませてでも最後まで働き続けるのです。

昨年のような命の危険を感じるほどの暑さが続けば、命を守るため心臓はがんばり過ぎ、他の臓器は無理をして動かないように休んでしまいます。
夏バテとはこの状態のことです。
そんなときに軽く手を伸ばして作業をしても、休もうとする体と伸ばした腕との間で綱引きのような状態になり、筋繊維が切れて傷めてしまいます。
もっと深刻になってくると、頭痛やめまいなどの症状として現れることもあります。
こんなときは心臓と同じぐらい大切な役割をする、脳への血液の行き来が上手くいかない状態になっています。
このような症状が出たらまずは無理をせず、がんばり屋さんの心臓を少し休ませてあげてください。

今の日本ではいつどこに災害が起こってもおかしくない状態です。
災害起こった時に、お互い助け合って乗り切れるよう、私も日常無理しすぎずに健康で暮らそうと思います。

naizotyosei.info