おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

十年一昔

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内臓調整療法では、皮膚、筋肉、骨格、そして内臓に直接アプローチすることにより自律神経や循環のバランスを整えます。
そして、栄養のバランスが悪くエネルギーがうまく回っていない方には、調整だけではなく、食事や休息、その人に合った運動など、暮らしの中でできることをアドバイスします。
これらのことは即効的に症状を抑えたり、直接病気を治したりすることを目的にしているわけではありません。
調整により神経や循環の機能を上げ、その人の自然治癒力が正常に働くようになることによって、その人自身の体が症状や病気を抑えていくのです。
ですから、薬を飲んだり手術を受けたりするのと同じようには考えないでください。

もちろん、多くの医療機関や民間療法の治療を受けても改善しなかった症状が、
初めて内臓調整療法を受けたときに劇的に改善した症例もたくさんあります。
特に長年曲がったままでいた背骨を安全に正しく調整すれば、びっくりするぐらい痛みが消えることもあります。
それでも最後に治したのはその人自身なのです。

整体といえば昔はこのような症例のほうが多かったようですが、近頃はそうでもありません。
長い間神経の作用や血液の流れが悪く、極度のエネルギー不足があると、背骨を調整してもすぐには自然治癒力が強く働かないのです。
中には気をつけて調整しないと、体が改善するための変化でも、あまりに大きく変わるとそれに耐えきれない人がいます。
そんな人は少し気長に、ゆるやかに改善するのを待ったほうが良いかもしれません。
しかし、ゆるやかでも確実でなければなりません。
あせって迷ってあっちの病院に行き、こっちの整体に行きでは困ります。
その間にどんどん歳を取り、老化が襲ってきます。
本当に信頼でるアドバイザーを見つけてください。

世間話でよくこんな話が出ます。
「40代に入って体力が落ちたよ…」「60代になったら急に体の無理がきかなくなって…」
健康を取りもどすのもゆるやかですが、老化もゆるやかにやってきます。
ほんの少しでも改善するスピードが勝らなければ困ります。

昔から言うように十年一昔で考えてみてはどうでしょうか。
過去十年を振り返り、悪いと思いながらもやめられなかった習慣があれば見直し、
治療や健康法は、これから十年後、今より元気でいられることをイメージして選択してください。
あせった選択はかえって未来の健康を失ってしまいます。
そんなふうに考えると「十年一昔」と、振り返るのが楽しみになりますよ。

naizotyosei.info