おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

遠吠えの響く治療院

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勝美内臓調整療法院は、動物の嫌いな方にはオススメできないかもしれません。
なぜなら、治療中に2匹の犬がけんかを始めたり、猫がおなかを空かせて鳴き出したりすることがあるからです。
取り分けすごいのが屋久犬ダイコの遠吠えです。
飼い主に忠実で、普段はむだ吠えをしないダイコ。
わがままを言ったり、甘えたりもしませんが、動く時には全力で動きます。
突然始まる遠吠えもさながら野生の狼のようです。
調整を受けてウトウトしているクライアントさんはびっくりするかもしれませんが、ダイコの遠吠えは感動ものです。
一流のオペラ歌手でもこんなに響かせることはできないのではないかと思います。

実は私も時々、遠吠えするのです。
みなさんディジュリドゥって知ってますか?
オーストラリア大陸の先住民、アボリジニの楽器で、世界最古の管楽器といわれています。
その音を聴いたことのある人ならわかると思いますが、それこそ狼の遠吠えのように響き渡る音から、鳥のさえずりのような音、また人によっては精霊の声のようだとか、胎児が母親のお腹の中で聞く音のようだ、などと表現する人がいます。

ただ音楽として楽しむだけでなく、循環呼吸法という特殊な呼吸法で奏でるディジュリドゥは健康にも良いと言われています。
私の持っているディジュリドゥは、真竹の節を抜いて自作した物です。
ダイコのように音を響かせることはできませんが、体に心地よいので時々吹いています。

多くの人はたくさんの情報をうまく処理できて、効率よく生活することを進化と考えるのかもしれません。
反対に、むしろ原始的と思われる野生動物の鳴き声や心地よい音楽は、シンプルな響きの中に多くのことを伝えてくれます。
それは3次元以上に無限に広がるし、耳で聞いているようで様々な感覚に響いてきます。
我々治療家の刺激もそんな響きと同じではないでしょうか。
私は刺激を、いかに心地よく響かせることができるかを目指しています。

naizotyosei.info