おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

掘って掘って、また掘って

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私にはどうしてもやめられない趣味がある。
それは、穴掘りです。
趣味というより、もはや中毒かもしれない。
穴掘り中毒なのだ。
一度掘り出したら、なかなかやめらない。

我が家の庭は畑になっています。
自然農法の畑なので、草も虫も自然のまま、基本的に耕しもしません。
しかし、河原のそばに家があるせいか、少し掘ると大きな石がゴロゴロ出てきます。
石だけではなく、過去の工事などで埋めてしまったのか、ゴミも結構出てきます。
初めは見て見ぬ振りしようかと思ったが、大根など地中に伸びる野菜が石に当たっても困ると思い、一度だけ掘り起こして石やゴミを取り除くことにした。
そしたら最後、これがこれが楽しくて楽しくて、暇さえあれば穴を掘っている。
中には私一人では持ち上げられないぐらい大きな石が顔を出したりするが、意地でも掘り出してやると、むきになってしまう。

穴掘り中毒なのは私だけかと思えば、あっちでは犬たちが、こっちでは猫が穴を掘っている。
犬や猫が自由に行ける場所で、私が穴を掘った時には、「おっ、父ちゃんが何か見つけたのか?」と言わんばかりに、私が掘った跡を奴らも掘ってチェックしている。

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きっと穴掘りは本能的に夢中になるようにできているのだ。
ただでさえ忙しい毎日なのに、どうしても今日穴を掘らなくてはいけない理由などどこにもないのだ。
しかし、しなくてはいけない理由を考える余地もなく夢中になっている時こそ、生きているなあと思える。

掘って掘って、また掘って、幸せです。

naizotyosei.info