おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

肝臓は人体の化学工場

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内臓調整療法を初めて学ぶとき、まず最初に学ぶのが肝臓の調整です。
肝臓はからだの中で最も大きな臓器で、大人の肝臓は体重の約40の1ほどあり、重さはおよそ1㎏〜1.5㎏あります。
そして肝臓は、人体にとって欠かせない働きをいくつも担っているため、肝臓の機能が落ちると体のバランスを大きく崩してしまいます。
そのため肝臓が元気であることは、すべての器官にとっても大切なことであり、我々はまず第一に肝臓について学ぶのです。

肝臓は栄養素など、様々な物質を化学的に作り変える働きを持ち、体の中で最大の腺(体内にある特定の物質を生成、貯留、分泌、排泄する器官)といわれています。
何千という酵素(体の中の化学変化をスムーズに進めるための触媒、たんぱく質)を使い、500以上の複雑な化学変化を起こしています。
人間はまだ、肝臓と同じ働きをする化学工場を作ることはできないそうです。
そのくらい多くの複雑な働きを担っているのです。

多くの食べ物はそのままでは体に吸収されません。
栄養素として体が吸収できるように肝臓が変化させているのです。
そして、体に入ってくるのは栄養素だけではありません。
どうしても体には毒となる物質も入ってきます。
体内に入った毒物を分解し、毒のないものに変えるのも肝臓の仕事です。

その他にも、免疫細胞が活躍して、体に入ってきた異物や有害物、古くなった赤血球を処理したり、脂肪を消化するために必要な液体、胆汁を肝細胞から絶えまなく分泌しています。

肝臓は様々な働きを担っているために、それに関わる様々な疲労のサインを伝えてくれます。
なんとなく体が右に傾くように感じるあなた、肝臓が疲れているかもしれませんよ。

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