おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

皮膚は内臓の鏡

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アトピー性皮膚炎とは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる、皮膚に炎症を伴う病気です。
主な症状は湿疹とかゆみで、良くなったり悪くなったりを繰り返し、なかなか治らないこともあります。
一般的に、6ヶ月以上(乳幼児では2ヶ月以上)続くと慢性と判断するそうです。
その本当の苦しみは、実際に患ったことのある人や、見守るご家族にしかわからないかもしれません。

確かに、アトピー性皮膚炎の原因にはもともとの体質もあるでしょうが、内臓のバランスを整えることによって改善するケースがたくさんあります。
皮膚は内臓の鏡と言われます。
体の表面を覆う皮膚は、体の外だけではなく中からの刺激にも反応して、常に全身からの影響を受けています。
特に全身の代謝の中心であり、数多くの代謝に関する機能を持っている肝臓の異常は大きく皮膚に影響を与えます。
逆に皮膚の異常を観ることによって、肝臓の代謝異常を読み取ることもできるのです。

皮膚治療の際、投与する薬に応じて副作用をチェックしながら経過をみることがしばしばですが、特に肝機能検査が大切な項目になります。
しかし実際には、根本的な改善には至らないが、長期間なんとか薬でかゆみを抑えてしのいでいる方がたくさんいます。
仮に、肝臓の異常が原因で皮膚に問題が起きているとしたら、薬の長期的服用により肝機能を余計に落としていては、根本原因をより複雑にしてしまいます。
特に子どもたちの場合、成長を優先するため消化器が初めに成長し、心臓や肝臓は後から追いつくように成長していきます。
幼少期にアトピーに悩んでいても、肝臓の成長により段々と改善してくるケースがあります。
先ずは、栄養解析検査などにより、一般的な検査より詳しく肝臓の状態を把握することをお勧めします。

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