おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

縁側で二人

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すっかり我が家に馴染んだ、かぎシッポのシロ。
ご飯もブラッシングも全て奥さんがしているのに、何故か私にいつもくっついている。
シロは少し目が不自由で視野が狭いせいか、私のそばにいると安心していられるように見える。
一番新入りのくせに自由気ままに過ごしているシロを、2匹の犬たちはどうも気に入らないらしいが、シロも私にくっついていれば犬たちも手出しできないと気づいたのだ。
我が家に来るまでシロは何年野良で暮らしてきたのだろう。
野良暮らしの時は、いつも何かに怯えながら過ごしていたのだろうか。
我が家のソファーの上でおなかを上にしてだらしなく寝ているシロを見てはそんなことを考える。

四つ足の動物にとっておなかを見せて休めるのは安心している証拠。
馬などは脚を折って座って寝ることができるのは、相当安心しているらしい。
野生の馬は必ず風上に鼻を向け、天敵の気配を感じながら立ったまま寝ます。
現代社会での人間のストレスも相当だが、野生の中で生きるのは、まさに生きるか死ぬかのストレスなのです。
縁側に座ってそんなことを考えていたら、またシロが頬ずりしながら寄って来た。
人間も大変だニャ〜
そんなこと考えなければ生きられないのかニャ〜
もっとただ夢中になって生きれば楽なのにニャ〜
と、言われてるのかもしれません。

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