おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

吾輩は動物である

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立春の昨日は全国でとても暖かい日になりましたね。
暦の上では春の始まりということで、「そろそろ動き出すか」というお話をしようと思います。本当は前回に引き続き油のお話をしようかと思っていたのですが、先日の日曜日に毎年恒例の村民卓球大会に出場して色々と思うことがありまして、熱の冷めないうちに書きつづっておこうと思います。

このブログにも書いたのですが、私は昨年の夏、猛暑の疲れから右肩を痛めました。「どうして疲れから右肩を痛めるの?」と思われる方のために説明します。肩関節の可動制限は事故やスポーツで強い衝撃を受けた場合を除けば、循環や呼吸の影響から起こることが多いのです。昨年は猛暑から様々な症状に悩まされた方が多く、私も例年より忙しく少し自分のからだを酷使し過ぎたのか、疲れと筋肉疲労から右の横隔膜の下にある肝臓が疲れはててしまいました。疲れた肝臓が自律神経を介して右肩の歪みを起こし、歪んだまま肩を使い続けたために、夏の終わりには右肩に激痛が走るようになってしまいました。

しかし、自分のからだを壊した時は治療家にとって本当に勉強になるものです。それから時間をかけてセルフメンテナンスと普段一緒に勉強している先生の治療を受けて、日常生活と日々の施術ではほぼ痛みを感じないぐらい回復していました。そこでの村民卓球大会、随分と昔、小学校と中学校で卓球部だった私は毎年集落の選手として出場しています。今年はせっかく回復しかけた肩をまた痛めてはと、痛みを起こさないでスイングができるように素振りなどでフォーム作りをしました。

それでも、やっぱり実践は違います。上の写真の黄緑のTシャツが私ですが、この右手の位置が私がバックスイングする限界です。スマッシュを打とうと強くバックスイングを取ると激痛が走ります。この日は全部で3試合したのですが、強打は諦めとにかく繋ぐことに専念、それでも結果は1勝2敗の負け越しでした。普段あまり練習をせずにぶっつけ本番で臨むことが多いのですが、今年は少しトレーニングをしてフォームを整え臨んだので、肩さえ痛くなければとちょっと悔しい思いです。

それでも、できるだけ無理なくスイングしていたせいか、最後の試合の時には少し可動域が広がってきました。やはりこのような関節の障害は動かして仕上げていかないと治らないなというのを実感しました。私の治療院に現役のアスリートや多くの肉体労働者が通ってきてくれています。その方々は痛くても結果を出さなくてはいけない時もあるでしょう。無理はしないようにお話はしますが、できるだけ早くしっかりと治してあげなくてはなりません。

「吾輩は動物である」

私も運動する機会を増やして、このところ毎年のようにやってくる不安定な気候にも負けないからだを作っていこう。以前通っていたが忙しさから行けなくなっていた村の卓球部にも通ってみようと思います。
私のところに通ってきてくれる小さなアスリートのためにも、「先生、年の割にやるね」と言われるようでなくっちゃね。

それでは、次回更新は2月8日(金)です。次こそ油のお話です。お楽しみに。

naizotyosei.info