おなかにてあて

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細胞のエネルギー回路と薪ストーブ

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勝美内臓調整療法院の暖房はエントランスにある薪ストーブだけです。薪ストーブで暖められた空気が吹き抜けになった空間を巡り、建物全体を暖めるようになっています。エアコンのようにスイッチひとつという訳にはいきませんが、その心地よさはたまりません。

私は朝5時半に前日の灰を掃除して火を着けます。それから一日中燃やし続け、寝る前にも薪をくべておけばまた次の日掃除するまで緩やかに燃え続けてくれます。しかしその燃え方は毎日同じではありません。
薪の種類や乾き具合で全く違うし、その日の天気でも変わってきます。雨や湿った雪の日などは送り込む空気を少し多めにしてあげないと燃えません。当然煙突が詰まってくれば燃え難くなります。
薪ストーブはまるで生き物のようです。正確に言えば、生きた細胞のエネルギー回路そのものです。

体内で作られるエネルギー回路には二つあります。ひとつは糖質を燃やす糖質回路、もう一つは脂肪を糖質に変換せずに燃やすケトン体回路です。
糖質は非常にエネルギーを起こしやすく、瞬発系のスポーツをしている時など酸素がなくてもエネルギーになります。しかし大きな欠点もあるのです。それはエネルギー切れを起こしやすいということです。そして、血糖値のコントロールにインスリンが大量に使われると様々な病気の原因になります。一方で脂肪から作るケトン体は持久力があり、からだへの負担も少ないのです。

糖質を薪ストーブに例えると、紙を燃やしているようなものです。どんな状況でも、空気をそんなに送らなくても、一気に燃えますがあっという間に燃え尽きてしまいます。紙だけで部屋を暖めようとするならば大変なことです。まず無理です。

一方で脂肪は薪だと例えられます。そして薪にも色々な種類があるように、脂肪にもその構造からいくつかの種類があります。特にケトン体を作るのに効率が良いのが動物性の脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸です。
そして飽和脂肪酸には構成する炭素の鎖の長さによって、長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸に分けられます。この鎖の長さが薪ストーブにくべる薪の大きさだと考えてください。ケトン体を作り出すのにちょうどいい大きさなのが中鎖脂肪酸で、長鎖脂肪酸ではまだ薪割りしていない丸太のようなのです。我が家で燃やしている薪で例えれば、中鎖脂肪酸はナラの木です。火力も強く、火持ちが良く、ヤニが少ないので煙突を詰まらせたりしません。

脂肪の種類にはそれぞれメリットとデメリットがあるので、またお話しますね。

それでは、次回更新は2月5日(火)です。お楽しみに。

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