おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

スパイス!スパイス!

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今日はスパイスのお話。

私はたまに料理をします。メニューはお決まり、スパイスカレー。
チリペッパーはもちろん、コリアンダー、クミン、カルダモン、シナモン、そしてターメリックなどなど、香辛料を色々調合して作ります。
特によく作る具材は手羽元のチキン、骨つきの肉からはたくさんの栄養がしみ出します。

それにそれぞれの香辛料にはそれぞれのからだに良い効果があります。
例えば秋ウコンの根茎を乾燥させてパウダーにしたターメリックには、ポリフェノールの1種であるクルクミンが多く含まれています。
このクルクミンは、肝機能向上、抗酸化作用、胆汁分泌促進、胃の健康維持、消炎鎮痛、解毒など、沢山の優れた効能を持ちます。

そしてエスニック料理にで使われるパクチーの種を乾燥させてパウダーにしたコリアンダーはビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄などの栄養素を豊富に含んでいます。
デトックス効果を秘めており、体内に溜まった重金属の排出にも役立ちます。

他にも色々な効果の期待できるスパイスがありますから、皆さん調べてみると面白いですよ。

元々私は、このスパイスがこういった健康の効果があるからと考えて作り出した訳ではありません。
あれは今から30年ほど前、まだ20代の頃、アルバイトして貯めたお金でインドとネパールをひと月旅したことがありました。貧乏旅行ですが、毎日色々な定食屋でカレーを食べるのが楽しみな毎日でした。
しかし、このひと月は過去現在通してでも、私の人生で最もからだの調子の良さを感じられたひと月でした。
今考えても、様々なスパイスが効いていたのでしょう。

意外と頭で考えなくても、美味しいと思って食べているものはからだに合っているものです。
私のところに調整を受けに来る子ども達は特にはっきりしています。
一番好きな食べ物を聞くと、肝臓に良いブロッコリー、ビタミンCの豊富なピーマンやれんこんなど、一見意外に感じるものを挙げたりします。
みんなからだが欲しがっているものがわかっているのです。

しかし、気をつけなくてはいけないのは甘い砂糖など嗜好性が強いものです。
初めはからだが必要なものをわかっていた子ども達も、甘いお菓子やジュースなどを摂り続けていると、本当にからだが欲しがっているものがわからなくなり、頭が欲しがるものを食べたがるようになってしまいます。

よく「食育」と言いますが。
大人が子どものからだが欲しがっているものをよく聞いてあげて食べさせてあげてください。

それでは、次回更新は2月19日(火)です。お楽しみに。

naizotyosei.info