おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

里山のキツネ

f:id:naizotyosei:20181023072415j:plain

先日 治療中に窓から庭を眺めると一匹のキツネが歩いていました
このあたりでは 森や林の近くを散歩すると
キツネやタヌキ リスやカモシカ そしてイノシシやクマなどを
見かけることがあります

しかし よっぽどお山に食べ物がないのでしょうか
こんな人家のお庭を日中堂々とキツネが歩いていくのは初めてみました

山に住む動物たちにとって秋は 厳しい冬に備えてせっせと食べ 
脂肪としておなかにたくわえなくてはなりません
実は人間にもこの野生の本能が残っていて
食欲の秋には胃酸が多く分泌され それがさらに胃を刺激して
食欲が増すようになっています
さらに 実りの秋に実る果物の果糖が他の糖類にくらべ 
おなかの中で脂肪としてたくわえられやすくなっているのには
自然の摂理は実にうまくできているなと感心します

ところが 自然界では食べ物がなくなる冬にも人間は
冬こそ美味しいものがたくさんあると 食べ過ぎてしまいます
人によってはこの秋から冬にかけての食べ過ぎが
春の花粉症の引き金になっているかもしれません

野山の生き物たちは 少し人間が欲張り過ぎたために
食べるのに苦労しているようです
きっと昔より広い範囲を歩き回っているのでしょう
せめて人間もただただ食べ過ぎにならないように
スポーツの秋 からだを動かして 代謝を上げやすい
柔軟なからだを作っておきましょう

このあたりでなまけ者のことを「のめし」と言います
過ぎたのめしはからだに悪いですよ

それでは 次回更新は10月26日(金)です お楽しみに

naizotyosei.info