おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

求心性と遠心性

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おはようございます。

朝一番のこのあいさつ、毎日だれかに伝えてますか?
あいさつをすれば相手も返してくれる。
笑顔でいれば相手も笑ってくれる。

いえいえ、今日は道徳のお話でもマナーのお話でもありません。
やはり今日も自律神経のお話です。

神経には情報を中枢神経(脳と脊髄)に伝える感覚神経と
中枢から情報を末梢神経(頭蓋骨と脊柱の外に分布する神経)や臓器に伝える運動神経があります。
また、これらはその情報伝達の方向を表し、求心性神経と遠心性神経ともいわれます。
そして神経系はからだのすみずみに分布して、全身に情報ネットワークを作っているのです。

情報を伝え合っているのはからだの中だけではありません。
人と人との関係性の中でも行われます。
感覚神経はからだの外から受け取った情報を入力し
運動神経は中枢から送られた情報により、からだの外に情報やエネルギーを伝えます。
そして、中枢神経は入力と出力される情報を統合し、記憶したり、思考するなどの機能を担っているのです。
その中で自律神経は内臓と中枢を連絡し、意識することなく内臓や血液の流れをコントロールしています。

大切なのはこの神経のネットワークが、入力も出力も少なすぎると活性化しないということです。
人は言葉や道具を操ることにより、より複雑な神経系を進化させてきました。
複雑になったシステムは時にバランスをくずし、不具合を起こしやすくなります。
そのため、片よることなく活性化させバランスを保っていかなければなりません。
人は人と関わってこそ元気になるようにできているのです。
さらに人だけではありません。
動物や植物、そして全てとり囲む環境と関わっています。

現代の生活では頭だけを使ってあまりからだを動かさない人もいます。
しかし、神経は常に動脈により栄養供給を受けているので、からだを動かさずにいると血液が流れず、すぐに神経は機能しなくなってしまいます。
関わりとは思考するだけではなく、感じたり、触れ合ったり、時には感情を爆発させたり様々です。
あらゆる関わりの中で情報だけでなくエネルギーが交換され、与えたり受け取ったりします。
生き物のおもしろいところは、与えれば与えるほど枯れるのではなく、逆にエネルギーが湧いてくることがあります。
一説には、周りを元気にすることを喜びにできる種属は、進化して生き残っていけるようになっているそうです。

関わりは人様々です。
誰かに強要されることなく、湧き上がる小さな関わりを大切にして今日一日を過ごしましょう。

それでは、次回更新は10月19日(金)です。お楽しみに。

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