おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

残暑の頃に伸びをする

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「暑さが峠を越して涼風が吹き始める頃」という意味の処暑を過ぎましたが、今朝6時に窓を開ければすぐに蒸し暑い風が入ってきます。この頃は夏バテや食中毒になりやすいので、健康管理に注意が必要な時期です。勝美内臓調整療法院にいらっしゃる方の中にも、「おなかが張る」「やたらにおならが出る」「下半身が重たい」「脚がむくむ」などなど、夏の疲れを思わせる症状を訴える人が増えています。冷たいものを摂り過ぎたり、エアコンの風に冷やされたりして、おなかの中に滞ってうまく流れないところができてしまったようです。

さて皆さんはどうでしょうか?
季節の変わり目にチェックしてみましょう。

まず、まっすぐに立ってゆっくりと背伸びをしてみましょう。身体のどこかにうまく伸ばせなくて引っかかるようなところがありませんか?

今度はその引っかかりを気にしないで、さっきより速く背伸びをしてみてください。

さっき引っかかって止まってしまったところよりさらに伸びはできているかもしれませんが、呼吸が止まって身体が力んでしまっていませんか?それに、まっすぐに伸びているつもりでいてどこかをかばっているように身体の軸がぶれていませんか?

「あっ、確かに」と思った方、あなたも夏の疲れが出始めてますよ。さあ、お手入れしましょう。

では改めて背伸びをしてみましょう。まずは身体の軸を意識してまっすぐに立ちます。その軸を保ったまま、ゆっくりと息を吸い背伸びをします。どこか引っかかるところにきたら、そこに意識を集中してそこが緩んでくる感覚を味わいます。呼吸はゆっくりと吐いたり吸ったりを繰り返します。引っかかりが緩むのに合わせさらに大きく背伸びをします。ここで大切なのは、常に心地よくということです。心地よく伸びきったら目を閉じて、体が揺らぐのを感じましょう。軸がぶれるのではなく、力まず心地よい範囲で揺らぐのです。

どうですか、うまくできましたか?これは我々の調整でも大切なことで、受ける方の引っかかりを外すようなイメージで調整を組み立てていきます。セルフケアでするには感覚をつかむのが難しいかもしれませんが、この感覚がつかめると治療を受けなくても自分で健康を保てるようになります。しかし、こんな引っかかりに気づかずに放っておいたらどうなるでしょう。その引っかかりはいつか固ってしまい、自分ではどうにもできなくなってしまいます。

暑い暑いと言っててもやがて冬はやって来ます。さあ、私も身体を伸ばして冬支度に薪の準備をしなくては。

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