おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

賦活する

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おはようございます。

今朝のタイトル、「なんて読むの?」と思う方もいらっしゃるかと思います。「ふかつ」または「ぶかつ」と読み、活力を与えること、活性化させることという意味です。私が行なっている内臓調整療法にも賦活法(ぶかつほう)というテクニックがあり、例えば肝臓賦活法というのは、施術をする人の両手で肝臓がある右側の肋骨を包み込むように軽く押さえ、細かな振動を送ることにより肝臓内の毛細血管の流れを促します。また、こういった一つ一つのテクニックを取り上げなくても、てあてすること自体が賦活をしていることと言えます。

勝美内臓調整療法院に通われる方は、活力を失い、何かしらの症状や不調にお悩みの方がほとんどです。それ以外の方は、以前は同じように悩んでいたのですが、調整やご自分の暮らしを整えることにより再びバランスを取り戻し、またバランスを崩さないようにお手入れとして通ってくださっています。

実は現在健康のバランスを失っている方も、それなりにバランスをとろうとしています。ひどくつらく苦しいところをかばうために、身体を曲げて楽な姿勢をとったり、無意識に身体を修復するために、「少し休みなさい」と痛みを起こしたりしているのです。しかし多くの方が、歪んだ体型や痛みが長く続き慢性化しています。さらに放っておけば、病におちいってしまうでしょう。そこでその状態から抜け出せるように、少し賦活してあげるのです。

あくまでも少しです。つらければつらいほどみんな、一度につらさから解放してくれる魔法の杖を欲しがります。しかし、賦活による変化があまりにも大きすぎると、その変化に身体がついていけなくなります。抵抗力の弱い人は、ほんの少し刺激が強すぎただけで苦しくなってしまうのです。そして、ひどく体内感覚の鈍った人は、とにかく強い刺激を受けないと受けた気がしないということが起きます。むしろそのような方のほうが危ないかもしれません。頭は刺激を受けスッキリと感じていますが、身体には鞭を打っていることになるからです。

ではちょうどいい賦活は、どうやって量ればいいのでしょうか。

それは「心地よさ」です。「心地よさ」で量れば間違いありません。

身体の中は、栄養や酸素、それらによって作られるホルモンや酵素によって活力が生まれます。そしてそのどれかが不足していてもバランスをくずしてしまいます。健康法にはたくさんの種類があり、食事からアプローチするもの、運動からアプローチするもの、呼吸からアプローチするもの、思考からアプローチするもの、様々です。偏らず、活力を生み出す回路の中で多角的に捉えることが大切です。最終的には身体の中にしなやかにゆれ動く活力が生まれれば良いのです。

どうぞ今日も一日、心地よくお過ごしください。

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