おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

おしゃべりが大好き

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凪はおしゃべりが大好き。日に日に表す言葉の種類が増えてきました。ヨチヨチと歩いたり、身体と同じぐらいの大きさの物を運んだりしていた時と同じように、全力で伝えようとするその言葉はまっすぐ私に届いてきます。

私が治療をしているクライアントさんの中にも、本当におしゃべりが大好きな人がいます。おしゃべりが好きな人はたくさんいるのですが、何よりしゃべることによって身体のバランスが整う人がいるのです。私は治療中、刺激と刺激の間にあえて何もしない間を作ります。ずっと刺激を入れ続けるより、間を作ることによってふっと緊張が緩み、その間に血液が流れたりして身体が整うのです。そして少し長くとった間におしゃべりをしていると、その後にぐんと緊張が取れるタイプの人がいるのです。

最近「健康のために鼻呼吸を」と聞くことがあります。私も、デスクワークや運動不足などによって力が入らなくなってしまったおなかに、腹圧を入れるようにしっかりとした鼻呼吸を誘導しながら調整をすることがよくあります。では反対に、口呼吸は全部ダメなのかと言ったらそうではないのです。あえて口でハーッと強く息を吐くことによって、胸郭に力が生まれます。健康な人は、鼻呼吸も口呼吸も、腹式呼吸も胸式呼吸も、その時の身体のバランスに合わせてうまく使い分けているのです。だから、おしゃべりや歌を唱うことは健康のためにとっても良いのです。おもしろいことにそんなおしゃべりが好きな人の中には、喋ることを仕事に選んでいる人が多く、おしゃべりが暮らしの中でも欠かせないものになっていることが多いです。

呼吸というのは結局今の自分に必要なバランスを起こすために無意識にしていることが多く、健康のための呼吸法も運動と同じように、今の自分に逆らう負荷が強すぎるとかえってバランスを崩してしまいます。呼吸法、運動療法も暮らしの整えと一緒に行うとバランスがとりやすく、これからどんな暮らしを目指すかによって、メニューが決まっていきます。

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