おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

寄り添うための抵抗力

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先日両親の暮らす家に治療用ベッドを持ち込んで、勝美内臓調整療法院の小さな分院を作りました。クライアントさんは父と母だけ。今のところ他の方のご予約は受け付けていません。

普段私が向かい合っているクライアントさんにも、それぞれ私には視えていない身近な人との暮らしがあります。そして身近な関係性の中にこそ起きやすい様々な葛藤があるものです。時には苦しくて苦しくて、逃げ出したいくらい苦しいこともあるでしょう。そこに少しだけ踏み込んでお話を聞かせてもらうこともありますが、私には聞いてあげることしかできません。私にできるのはその葛藤につぶされないように、負荷に負けない抵抗力やそれを保つための休息や気持ちの安定が得られるようにてあてをしてあげることです。

今まさに私にそんなことを感じる場面が起きていると、こんなにも苦しいことなのかと感じます。私が幼い時からの両親との思い出が、次から次に思い起こされて離れない時もあります。そんな時には、私が我が子と向かい合う時間が不思議にリンクして重なってくるのです。そしてきつく締めつけられるように苦しく感じたかと思えば、ふっとそれが緩んだ瞬間にこれも幸せなことなのかもと感じたりします。

これから老いと病に向かい合い暮らす両親に寄り添うのに私自身も抵抗力を保たなくてはなりません。両親は最後まで子が育つチャンスを与えてくれているのです。

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