おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

夜のスイッチ

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先日、ヨガの先生からブラーマリー呼吸法というものを教えてもらいました。ブラーマリー呼吸法は別名ハミング呼吸法とも言い、口を閉じ、軽く上下の歯と歯の間を緩め、鼻から吸って鼻から吐く息で「ん〜」とハミングするように音を出し、頭蓋骨の内側に響かせるようにする呼吸法です。その響かせる音が蜂の羽音に聞こえることから蜂の羽音の呼吸法とも言われます。私はその音の響かせ方がモンゴルの伝統的な歌唱法、ホーミーにも似てるなと思いました。

ブラーマリー呼吸法は自律神経を副交感神経優位にする効果があります。ストレスなどから交感神経が興奮した状態が続いている人にはお勧めです。そう言えば、以前かかりつけの歯医者さんから食いしばりの予防に、「唇閉じて、歯は離して、顔の力は抜いて」とアドバイスを頂いたことがありました。それを実践したところ鼻がすうっと通ってきて、逆に鼻呼吸をすれば自然と食いしばりから解放されるんだと気づきました。食いしばりもストレスなど交感神経の興奮が原因になって起きることがあります。これも何かブラーマリー呼吸法に通じるところがありますね。

パソコンやスマホを夜遅くまで見る習慣がある人は、夜寝る前に耳を澄ませてブラーマリー呼吸法を行ってみてください。きっと静かに夜の眠りに誘うスイッチを入れることができると思いますよ。太古の昔から人は昼と夜のリズムを大切に生きてきました。身体を休める夜のスイッチを入れるブラーマリー呼吸法、今夜からどうですか。

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