おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

ちょっと温かく、ちょとゆっくりに

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最近センソリーワーク(sensory work)という言葉を知りました。感覚(sensory)を刺激するアプローチのことを言うそうです。これが、私の大好きなホースセラピーの世界にもあり、馬の背中に通常の乗馬とは反対にお尻に向かって座り、馬のお尻に抱きつくそうです。ただそれだけなのですが、これがとっても気持ちよさそうなのです。

安静時の成馬の平熱は37.0〜37.8°C、少し人間より高めです。そして馬の脈拍は1分間に28〜40回、人間の約半分です。そんな馬のお尻にただ抱きつくのです。どうですか、ちょっと想像してみてください。ちょっと温かく、ちょっとゆっくり脈打つ肌に触れる感覚を。私はこの話を聞いただけで何かとても心地よいものを感じ、ワクワクしてきました。

そして、私が治療やコミュニケーションを通して表現したい感覚はこれだと思いました。嬉しいことに私はクライアントさんから「先生の手は温かいですね」と言われます。そして自分で言うのも何ですが、「声がいいですね」とも言われます。いいおじさんがナルシズムに自慢をしたいわけではないのです。きっと私が普段触れているもの、大切にしているものに温かくゆっくりとしたものが多いのでしょう。そして、自分自身が心地よいと感じる感覚を伝えたときには、同じように心地よい感覚が返ってくることが多いので、自然とそうなっているのかもしれません。それが私が大切にして伝えたいと思っている感覚(sensory)なのです。

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