おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

光を視て陰を視る

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今日は昼と夜の長さがほぼ等しい春分の日です。そしてこの日を境に昼夜の長さが逆転して、次第に昼の時間が長くなり、春の訪れが本格化していきます。日差しは眩しくなり、光をさえぎりできた陰も次第に濃く映るようになっていきます。

最近色んな人と言葉を交わす機会が増えました。迷わず言葉を表に出せる人もいれば、言葉にならない感性をじっと噛みしめている人もいます。私はいつも自分の弱々しくて泣き出しそうなところに気づいていたいと思っています。そうしないと言葉を発するときに簡単に相手を傷つけてしまうような気がするからです。

人には苦しくて涙が止まらなくなったり、震えて明日が見えなくなったりしたときが少なからずあるものです。私はそんなときの感覚を忘れないように大切にしています。そうすることによって光を視て陰を視ることができるし、陰を視て光を視ることができるからです。

そうは言っても、言ってしまったことに後悔したり、言わなかったことに後悔したりすることはあるものです。でも良いも悪いもなく、言った瞬間と言った後には違うバランスで光と陰を視ているのです。どちらも本当なのです。

春分の日にこんなことを考えました。

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