おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

言葉にならない言葉

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凪は日に日に成長していくなと、見守りながら感じています。感受性を全開にしながらも、少しずつ育ちつつある意識を言葉にならない言葉で表現してくれます。人が持つ神経のネットワークというのは生まれたときに最も広く複雑に張り巡らされているそうです。そこから成長する過程である一部分の神経は鍛えられ太くなり、全く刺激されない神経は衰え退化していくのです。それが、命が全能を持って産まれてくるという故であり、育つ環境により形成されるものが大きく左右される故なのです。ですから、大人は成熟した能力を持っている反面、いつかどこかで必要ないと切り捨ててきたものがあるかもしれないのです。子どもは何も分かっていないと考え、大人が出来上がった自分の感覚に子どもを閉じ込めようとすると大変なことになってしまいます。

私にとって子育てとは、自分の出来上がった意識と向かい合う時間でもあります。知らず知らずのうちに出来上がって自分自身をがんじがらめにしているもの、それは心にも身体にもあり、それに向かい合うことから始め、もう一度解き放って忘れてしまった感受性を取り戻す、そんな作業なのかもしれません。

そんな作業を繰り返しながら、できるだけフラットに子どもと向かい合う。私には50代からの子育てが必要だったのかもしれません。ただ、こんな思考も自分を縛り付け過ぎないように、ぼんやりと楽しむようにしています。そしてそんな風景を感じたままにこのブログで表現していきたいなと、近頃感じています。

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