おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

うんとこしょ どっこいしょ

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薪棚が空っぽになると実に不安になるものである。貯金の底が見えてもここまで不安にはなりません。しかし、元気な体と里山があればまた一から集めればいいのである。2月8日を「こと始め」12月8日を「こと納め」と言うように、今は一年のスタートを切るのに打って付けです。 昔なら農作業の準備も今頃から始めたそうです。

冬の間体は、とにかく冷やさないことを優先します。交感神経が代謝を上げ、体温や血圧を上げてくれるのです。それが春になると交感神経は休み始め、代わりに副交感神経が優位になり消化器の活動が活発になってきます。冬に消耗したエネルギーをまた蓄わえるために体を一から作り直すのです。少しずつ動いては水分や栄養を摂り、また動いては水分や栄養を摂る。これを繰り返し、真夏の暑さに備えて体力をつけていくのです。

今年の薪集めには頼もしい助っ人がいます。一歳半の小さな体を上手に使って「うんとこしょどっこいしょ」と凪が手伝ってくれます。凪にとっては一年の始まりでもあり、生涯を元気に生きるための体を一から作っているところです。意外と大きな薪を全身を上手に使って持ち上げるんですよ。昔ながらの日本の暮らしは本当に良くできている。そしてとっても楽しい。

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