おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

いい おかお

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毎晩、お休み前の私の膝の上では奇妙なイス取りゲームが始まります。

一日家事をがんばってくれた母ちゃんがお風呂に入ると、凪は決まって本棚に向かい今日のお気に入りの絵本を2〜3冊抱えて私のところへやって来ます。そして、そうかそうかとあぐらをかく私の足元にその絵本を置き、さらに膝掛けを取りに行く。しかし、さあ準備万端と私の膝の上に乗ろうとやって来る凪より先に、さっきまで隣の部屋で寝息を立てて寝ていたシロがニャーと鳴きながら一足先に私の膝の上にすっぽりはまる。それでも凪は凪で、シロが膝掛けと一緒に準備した座布団であるかのようにかまわずシロの上にどかりと座る。今度はシロが何すんだとばかりにフニャーと鳴くが一向にどく気なし。しょうがないから私が凪を右の脚にシロを左の脚に振り分けて座らせるが、しばらく押し合いへし合いが続く。何しろ私の膝の上でイス取りゲームが始まるものだから、私は最近始めたヨガのバランスを思い出しながら絶妙にあぐらをかいてみせる。

一通りの流れが収まり、ようやく絵本の始まり始まり。今日の絵本は文・松谷みよ子さん、画・瀬川康夫さんの「いい おかお」。初版は1967年、私が産まれる一年も前の絵本です。凪もシロもようやく落ち着き二人ともいいおかお。私が仕事の間ずっと凪と遊んでくれてる母ちゃんもお風呂の中で束の間の一息、いいおかおしてるかな。絵本が終わったら、さあお布団に入りましょう。ぐっすり眠っておなかも心もお休みお休み。寝る子は育つし、大人も眠って疲れを癒す。明日もまた、いいおかおできるかな。

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