おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

ココナッツビルの贈り物

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私の本棚には2冊のヨガの本があります。それは20年近く前、鹿児島の種子島で出会ったアメリカ人の旅人からプレゼントされたものです。

そのとき私は種子島で暮らしていました。そこでハワイのカウワイ島からやって来た旅人のビルに出会ったのです。彼はヤシの木に登ってココナッツを取りジュースにして売る仕事をしているそうで、私たちは彼をココナッツビルと呼びました。一方私は当時大工の仕事をしていて、いつも職人が着るニッカポッカというゆったりとしたズボンを履いていました。そのニッカポッカを見たビルが「これはヤシの木に登るのに最適だ」と言うので、私が履き古したものを2着彼にプレゼントすることにしました。その後ビルは種子島を離れ、しばらくしたある日私のところにビルからのプレゼントが届きました。それがその2冊のヨガの本です。出会ったとき、カウワイ島では毎日ヨガをして過ごしていると言うビルからヨガを少しだけ教えてもらったので、私がヨガを続けられるように2冊の本を送ってくれたのです。

それから私は、時々その本を本棚から取り出しては見よう見まねで自己流のヨガをしてみました。その頃私は全くお金はなかったけど、手間ひまかけた優しい暮らしを目指し、そんな暮らしを実践しているたくさんの人からたくさんのお金には変えられない大切なことを教えてもらった。そしていつかは、本格的にヨガを習いたいと思っていたのですが、明日それが叶うことになりました。東京に住むヨガの先生から先ずはオンラインで教えていただけることになったのです。

明日からのヨガが楽しみです。いろんな人から授かったものを、今は健康を通して人に伝えられるようになりました。ヨガを教えてもらったら、一人ひとりの体質や体調を観る目を通して色んな人に私も教えてあげよう。

ああ、ココナッツビルは元気にしてるかな。

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