おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

おなかのバランスが悪いとけがをしやすい

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「うちの子は部活動でけがばかりしているんです。」
そんなご相談を、中高生の親御さんからよく頂きます。捻挫をしたり、膝が痛くなったり、何度も繰り返すそうです。では何故けがや筋肉疲労を繰り返すのでしょうか。

その原因の一つにおなかのバランスが関係していることがあります。
内臓と筋肉は非常に関係が深く、内臓に緊張が起こるとその内臓をかばうために筋肉が緊張して、くつろげる楽な姿勢を取ろうとするのです。これを筋性防御と言い、自らの身体を守るための防御反応です。しかし、明らかな内臓疾患がなくても筋性防御は起きます。食べ過ぎでいつも消化器が疲れているだけでも筋性防御は起きるのです

けがを繰り返すお子さんも、おなかのバランスが悪くないか観てみる必要があります。体質的に弱いところがあるかもしれませんし、普段の食事に問題があるかもしれません。栄養の吸収に関わる小腸は、細胞の再生が1〜2日と非常に短いサイクルで行われるため、普段の食事を見直すだけでも即効的な体調の変化が期待できます。

例えばパン食が多かったり、体に良いと思い毎日牛乳を飲んでいたり、水の代わりにスポーツドリンクばかりを飲んでいたりしていませんか?これらはすべて消化や糖質の関係で腸や膵臓などに負担がかかります。小麦や牛乳の問題は所説言われていますが、間違いなく体質的に合わない子どもはいます。そんな子どもたちの背骨や自律神経のバランスを観れば、消化器に負担がかかっているかどうか判ります。負担となっている疑いのあるものがあれば、試しにそれを2週間やめてみてください。やめてみてどうか体の変化を観るのです。変化があれば、けがだけではなくパフォーマンスも良くなるでしょう。

スポーツをしている、していないに関わらず、普段の食事が自分に合っているかどうかはとても大切です。だってあなたの体はあなたが食べているものでできているのですから。

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