おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

成長期の子どもたち

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成長途中で体がまだ出来上がっていない子どもたちは、日々変化しています。そのため成長の時期を大切にすることで、将来出来上がる体質が大きく変わります。まず子どもたちは、未熟なため色々と症状が出やすいと知らなくてはなりません。

成長期の子どもたちは体を作り上げるため、消化器が中心の副交感神経優位になっています。反面、循環器をコントロールする交感神経はまだまだ未熟です。ですから、体温調節がうまくいかず熱が出やすかったり、代謝や免疫が強く働くことができないために、アレルギー症状、喘息の発作、皮膚の問題などが出やすくなります。それらは、食事や睡眠などを気をつけてあげるだけで改善するケースはたくさんあります。その子の代謝や免疫がバランスよく働くように、生活環境を整えてあげることが大切なのです。

そんな子どもたちも大人になるにしたがって、遅れて心臓や肝臓など循環や代謝に関わる臓器が成長し、交感神経が強く働くようになってきます。あせらずに成長を見守ってあげることも大切です。まだまだ心臓が未熟な子どもに強い負荷のかかるスポーツをさせたり、肝臓が未熟な子どもに生活を見ないで薬だけに頼った治療を続けることは、特に気をつけなくてはなりません。

小さな子どもたちはとにかくよく観て、できるだけ触れてあげてください。成長期の昨日と今日は大きく変わっていますよ。

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