おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

暮らしを見直す

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シロはどこでも寝床にする。
とにかくそのとき、一番心地よい場所を見つけるのだ。
今日は縁側の片隅で、私の園芸道具が散乱している中、発泡スチロールの箱の蓋を上から被せてあったシーツごとうまくつぶして寝ていた。
秋の陽だまりに発泡スチロールがちょうど良い温かさでさぞ気持ちが良いのだろう。
さすがだ。
シロの行動には野生で生き抜いてきたたくましさが垣間見えるときがある。

一方私は、もうすぐ母ちゃんと凪が実家から戻ってくるので、家の模様替えやら、暮らしの見直しに頭を悩ます毎日だ。
でも、悩みながらも結構楽しんでいる。
シロに比べたら随分と無駄なことをしているものだと考えさせられる。
私も人間の中では野生人な方だと思っているが、シロに比べたら甘っちょろいな。
20代の頃はフラフラっと旅に出て、どこでもゴロンと寝たもんだ。
今ではちょっと寝心地が悪いとあっちこっちが痛くなってしまう。

動物たちにはいつもハッとさせられる。
便利な生活を歓迎する人の方が多いのだろうが、私の場合何か便利なものを手に入れると自分が弱くなったような気がしてしまうのだ。
文明に慣れた私の中にも、自分自身を進化させなければ生き残れないという本能が残っているのだろうか。

50を過ぎてからの子育てはきっと体力勝負だろう。
凪はこれから体を作り、進化していくのだ。
強がってたくましく見せるわけにはいかないが、手間ひまかけて暮らしを楽しむことぐらいはやってみよう。
だって元々そんな暮らしが大好きだったんだもんな。
さあ、パソコンの前にばっかり座っていないで、我が家の楽しい面々と遊んでみるか。
私が忙しくしてるせいか、みんなが退屈そうな顔してる。

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