おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

オステオパシー

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他の治療法がそうであるように、内臓調整療法は過去の優れた治療法をベースに、それを進化させています。
ベースとなった一つがオステオパシーです。
オステオパシーは19世期にアメリカのアンドリュー・テーラー・スティル医学博士によって創始されました。
人間の体は一つのユニットであり、構造と機能とは相互に関係を持ち、自らを防御し、自らを修復しようとする能力(自然治癒力)を備えているという考えをもとに、手技によって自然治癒力を導き出し、健康を回復する治療法です。
この原理は内臓調整療法と共通し、我々もオステオパシーの多くのテクニックを学んでいます。

薬と手術というイメージが強い西洋医学も元々は5つの流派がありました。

  1. ホメオパシー(同種療法)・・・病気の原因となる物質を極端に薄めて与え、抵抗力をつけようとするもの。
  2. ナチュロパシー(自然療法)・・・芳香療法、色彩療法などの自然界にあるものを活用して病を治そうとするもの。
  3. サイコパシー(心理療法)・・・心理面を重視してカウンセリングなどにより病を治そうとするもの。
  4. オステオパシー(整骨療法)・・・ゆがんだ骨格を矯正して病を治そうとするもの。
  5. アロパシー(逆症療法)・・・薬を使って病を治そうとするもの。

この5つで、パシーとは療法を意味します。
現代の分類はもっと複雑で、様々な療法がこの5つの分類の要素とクロスオーバーしています。
内臓調整療法も手技だけではなく、ナチュロパシーの分野となる日常生活での栄養の摂り方や、サイコパシーの分野となる健康に対する考え方も大切にしています。

それぞれ5つの療法は大きく分けると、アロパシーが対処療法であるのに対して、他の4つは根本原因に目を向けそれを改善しようとするものです。
そして残念ながら勝美内臓調整療法院にいらっしゃる方からは、医療機関にてどうして自分は健康でいられないのか、どうしたら健康になれるのかアドバイスをもらえなかったと聞くことが多いです。
現在日本には医療による治療の他に、統合医療(医療を補完する立場)や代替医療(医療に代わるものという立場)として様々な治療が存在します。
内臓調整療法は将来的に統合医療としての確立を目指していますが、統合医療が補うべく地方での医療の現状がもう少し幅の広いものであってほしいと思います。

naizotyosei.info