おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

温かく強いもの

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昨日は多くの方からお祝いのお言葉を頂きありがとうございました。

実は出産の日の朝、こんなことがありました。
家の外で猫の鳴き声がする。
我が家のシロとは違うまだ幼いような鳴き声です。
窓の外を見ると、産まれてまだ間もないような子猫が歩いていました。
きっと近くに母猫がいるだろうと思い、私はしばらく外に出ないでそっとしておくことにしました。

やがて鳴き声がしなくなったので、母猫のところに戻れたかなと思い、待たせていたクロとダイコの散歩の準備を始めました。
しかしリードを着け庭に出ると、薪棚の方に向かってダイコが凄まじい声で吠えるではありませんか。
ダイコが吠える先の薪棚のすき間をのぞくと、そこには震えて隠れている子猫がいました。
そして震えながらも、全身の力で犬たちを威嚇しています。
ハンターの血が騒ぐと止められないダイコを抑え散歩を済ませると、2匹を家の中に入れ、またしばらくそっとしておくことにしました。

それから少し経って病院に行く前に薪棚をのぞくと、もうそこには子猫はいませんでした。
ちゃんと母猫のところに帰れただろうか。
我が家の周りには野良猫が多いのですが、よりによって出産の朝にこんなことが起きるなんて、今から産まれる我が子はかけがえもなく大切なのですが、この子猫も同じです。
手は差し伸べられませんが元気に生きて欲しい。
そう願って病院へ出かけました。

そして午後には凪が産まれました。
生まれたてのその肌に触れると、温かく、強く、命を感じる。
またあの子猫のことを思い出しました。
命とはこんなに温かく強いものなのだ。
子猫と凪が教えてくれました。
私も命に触れながら強く生きよう。

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