おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

ふたり分

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おなかの中に命を宿るとはいかに偉大で大変なことか。
何しろ全てふたり分なのですから。
その大変さは、男の私には一生分からないと思います。
しかし、分からないからこそ分かろうとしなくてはいけません。

後から考えると、私たち夫婦が自然に子どもを授かることができたのは、内臓調整療法による体のメンテナンスに加えて、栄養バランスを整え代謝を上げるように取り組んできたことが大きかったように思います。
そもそも人ひとりの活動を支えるエネルギーを作り出すだけでも大変です。
人は健康のバランスを失ったときにそれに気づきます。
しかし若くて元気なときは、何となく気づいていても習慣を変えることなくついついやり過ごして生活してしまいます。

私たち夫婦は結婚も遅かったせいか、一緒に暮らし始めたときお互いに、若いときには感じていなかった体の不調を感じていました。
疲れやすくなっていたり、お肌や髪のトラブルが気になっていたり、時には感情のコントロールが難しくなってしまったり、「病気ではないけれど果たして健康なの?」と思うことが増えていました。
当院で受けるご相談では、それらより深刻な症状で病院に行っても、「歳のせいですね。」と、ただ言われてしまったと聞きます。

ふたりは、それらなんとなく感じている不安に対し、妊娠だけを目標に改善を目指してきたわけではありませんでした。
これから先の長い人生を夫婦ふたり幸せに暮らしていくには、まずそれぞれひとりが健康でなくてはなりません。
幸い若くなかったふたりは、「本当に歳のせいだけなの?不調の根本原因には変えられることはないの?」と考えられました。

お互いがお互いに影響を与えたこともたくさんあります。
元々自然志向が強い私が妻に勧めることは、妻にはあまり聞いたことのない話ばかりなので、初めは戸惑ったそうです。
しかし、段々と色々取り組んでくれました。
旦那が言うのも何ですが、私の妻は真面目なのです。
そんな妻の影響を私も受けました。
田舎育ちの妻はとにかく早寝早起き、それに真面目な性格からか、ゆっくりですが物事を後回しにせず一つ一つ片付けていきます。
常に色々なことを一度にやろうとして、部屋も頭の中もぐちゃぐちゃにしてしまう私が最も苦手なことです。

ときには意見が合わずけんかしたこともありましたが、こんな幸せがやってきました。
そして今妻は、ふたり分の命を動かしています。
もう少しです。
生まれたら私にもその役目を半分分けてもらいます。

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