おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

くらし

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今、どう暮らしているかが未来の私たちを作る。
赤ちゃんが育つにつれ、そんなつい忘れてしまいそうなことをしみじみと考えるようになりました。

近年私は、健康になるために、治療以前にどう暮らしと向かい合うかを大切にしています。
調整を受けてくださる方にも、食べ物や運動、そして考え方について、一人ひとりの暮らしに合ったお話ができるように努めています。
そしてもちろん、皆さんが夢中になって今を生きられるように、今最も良い状態に体のバランスを整えるのが我々の役目です。

治療家を目指し始めたときには、時間を惜しみ勉強して、技術を磨き、自分の暮らしを考えることは二の次でした。
それはそれで貴重なときだったのは間違いありません。
そのときを過ごし、段々と人の体に触れ刺激を入れるということができるようになり、今指先で触れているものの奥にある大切なものが感じられるようになってきたのです。
それが命というものなのでしょうか。

社会は複雑化し、切り刻んだ専門分野だけ見ていれば十分と考える人たちもいます。
医療もより細かいところを診るために専門分野に分けられて、民間療法や健康法も様々なスタイルが存在し競い合っています。
余計なことを考えずに進んだ方が抜きん出る、そんな考え方があります。
しかし、今私はそんな考え方から抜け出そうとしています。
何か幼いときに植え付けられた、社会で成功しなさいという恐怖観念が何か私を制限しているように思うからです。

これから本格的に始まる子育てにもどう向かい合おうか、ただただ考え込んでいるわけにもいかないので、今日も一日指先に集中してその奥にあるものを感じ取ろうと思います。

naizotyosei.info