おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

小さな変化

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健康になるためには治療を受けるだけではなく、自分の暮らしの中に健康を損なう習慣があれば、それを取り除き、健康を目指す上で欠けている習慣があれば、それを新たに始めることが大切です。
それは、小さな変化で十分です。
小さな変化を起こし、喜びに感じ、それを習慣化する。
もしその変化が適切でなかったとしても、そこから学んだことから次の景色を見れば良いのです。
そして、次に見える景色の中からまた新たな変化を見つける、その繰り返しです。

しかし大きな変化を求め過ぎると、苦しくなったり、息切れしてしまい、習慣にできるまで続かなくなってしまいます。
そして変化を習慣にして、その変化が適切かどうか確認するのには、最低でも2〜3週間継続してみなければなりません。
そのくらい続けてみないと、その変化の効果があったのか分からないのです。

私も毎日書いているこのブログで、私の治療院や内臓調整療法をただ広めることだけが目的にならないように気をつけています。
その日その日の記事を書いていると、毎回必ず、直接その内容を伝えたい人の顔が浮かぶし、今日の記事を書くことで、また新たに小さな出会いがあれば良いなと思って書いています。

今朝はこの記事を書いていて、私が治療家を目指して勉強し始めた頃のことを思い出しました。
その時私は、主に認知症の方々を対象にして介護のお仕事をしていました。
毎日、泣き笑いの葛藤の日々でしたが、関わる方々となかなかうまくコミュニケーションがとれず悩んでいた時に、熟練の先輩から「認知症の方々は我々の鏡です。自分が不安を感じていたり、ただうまく扱おうとするだけではコミュニケーションはうまくいきません。まず自分が笑っていられることです。」と、教えていただきました。
うまくコミュニケーションをとろうと必死になるあまり、きっと私は怖い顔をしていたのでしょう、それではどんなお相手も怖がって逃げてしまいます。
それから毎日、仕事に入る前にトイレの鏡に向かって笑顔を作る練習をしてから皆さんと顔を合わせることにしました。
しかし、そんな小さな変化を起こし習慣にしてから、毎日は激変しました。
少しづつコミュニケーションが取れるようになったし、何より私自身の毎日が楽しくなったのです。
この時の経験は治療家としての毎日でも忘れないようにしています。

naizotyosei.info