おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

深い眠りを妨げるもの

f:id:naizotyosei:20190630102517j:plain

体を休めるための睡眠。
眠りたいのに眠れない。
これほどつらいものはありません。
人は活動と休息を繰り返して生きています。
夜間眠っているときには副交感神経が優位になり、日中の活動で疲れた体を休ませて、吸収した栄養によって細胞を若返らせます。
そして副交感神経と切り替わるように、日中活動して過ごすとき優位に働く交感神経の活動は夜間低下します。

この活動と休息のリズムに合わせて体温は日中は高く、夜間から早朝にかけて低くなります。
日中の代謝亢進や身体活動で高まった体温は、夜間の熱放散によって平常体温に戻るのですが、近年のように猛暑の日が続くと夜間になっても気温が下がらず、うまく体の熱を放散して下げることができません。
そのためなかなか寝付くことができなかったり、眠りが浅くなったりします。

このような気候の影響だけでなく、人は年を取るにつれ循環器に負担が掛かるようになり、段々と交感神経の興奮が続くようになります。
そのため就寝しても交感神経の興奮が冷めず、副交感神経優位に切り替わりにくくなります。
若くても寝る前のテレビ、スマホ、ゲームなどが習慣になっていると、やはり交感神経の興奮が続き眠りにくくなってしまいます。
また眠る前の筋トレも神経を興奮させたり、体温を上昇させるため眠りを妨げます。
体をリラックスさせるストレッチや呼吸法をして、交感神経を鎮めてあげましょう。

現代社会を悩ませている多くの病気の予防には、質の良い睡眠を十分とるだけでも大きな効果あります。
なんとか自然のリズムを取り戻して暮らしたいですね。

naizotyosei.info