おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

母とみーくん

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今年の初めに我が家にやって来たかぎシッポのシロも、すっかり馴染んで毎日楽しそうに過ごしています。
実は2年前、私の両親の家にもシロにそっくりな生まれたばかりの子猫がやって来ました。
私が子どもの頃から、なぜか実家の裏の空き地にはノラ猫が多く、代わる代わる家族の誰かが連れて来ては何匹も飼っていました。
最近は保健所の譲渡会で引き取った犬のマイケルがいたので猫はいませんでしたが、どうしても放っておけない子猫がいたらしく母が連れて来て、隣に住む私の姪っ子がみーくんと名付けたそうです。
私も実家に帰省した時に何度か遊びました。

それが飼い始めて3ヶ月ほど経ったある日、母から電話があり「みーくんが死んじゃった…」と、突然の報告。
雄のみーくんを去勢することにしたのですが、その手術の麻酔によって死んでしまったのです。
去勢をお願いした獣医の対応を聞かされると、私もやるせない気持ちになりましたが、可愛がっていた母はそれ以上にショックだったらしく、「もう私も年だから猫は飼わない…」と言っていました。

そのあと行く日もせず私が実家に帰ることがありました。
実家に着くと、庭にはみーくんのお墓が作ってあり、その前には器にキャットフードを入れて置いてあります。
母に「何これ?」と聞くと、「みーくんの餌が余ってたからお供え物。」と母の答え。
続けて、「裏のノラ猫が毎日食べに来るのよねぇ〜。」と笑いながら。

「こりゃ、また飼うな。」
母に拾われた猫たちは幸せです。

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