おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

流れのバランス

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体の中を流れる血液やリンパ液、そのバランスがその人の姿勢に大きく関わります。

全身性のうっ血の多くは老化や疲労などから起こる、心臓のポンプ作用の低下が原因です。
その傾向により腹部にうっ血が起こったり、肺にうっ血が起こったりします。
そして血液がたまっているところができる反面、血液が十分に行きとどいていないところができてしまいます。
このアンバランスが大きな体のゆがみを作ってしまうのです。

しかし、ゆがみの根本原因が心臓だからといって弱っている心臓に鞭を打つような調整をするわけにはいきません。
なぜなら、その時心臓が一番楽な姿勢をとっているのに、その姿勢を崩してしまえば心臓は苦しくなってしまうからです。
胃が疲れていれば、一食抜いて胃を休ませてあげられるのですが、疲れているからといって心臓を止めて休ませることはできません。
心臓はくつろぎながらも健気に一生打ち続けます。

そんな時は、心臓に負荷をかけている臓器を探し調整をします。
心臓がアクセルだとすれば、ブレーキを踏んでいるところを見つけ、ブレーキを緩めてあげるのです。
ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいたら、いつか車は壊れて走れなくなってしまいますよね。

そして、基礎代謝がひどく落ちている時には調整はバランスをとる程度にして、休息を心がけること、日々の生活で根気よく生活習慣を見直していくことなどアドバイスをします。
そんな時は、治療よりまず休息や栄養が大切なのです。

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