おなかにてあて

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不安定だからこそ安定する

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「人は不安定だからこそ安定するのである」

このような一見矛盾するような表現が、命を支えるしくみホメオスタシスを説明するときに使われます。
一つにはその生体を取り囲む環境が不安定に変化するのに対し、生体が安定を求めて進化して生き残ってきたことを表現していて、もう一つには人のからだは機械のようにある程度固定された構造ではなく、常に細胞が新しく生まれ変わりながら柔軟に変化しうるよう不安定な構造をしていることを表しています。

私は、このことを「ゆらゆらと揺れている」と表現します。
ゆらゆらと揺れていることを味わうのに良い方法があります。
脊髄の障害があるかどうか評価する神経学的テストにロンベルグテストというものがあります。
ご自分でもできるのでやってみてください。方法は簡単です。

先ずは両手をからだの側面に添え、つま先とかかとを揃え、目を開けたまま力を抜いて立ちます。
次に目を閉じてみましょう。
不安定に揺れる程度なら問題ありませんが、全く立っていられない場合は何かしらの問題があります。
意外と立っていられなくなる人は多いので、急な転倒により怪我をしないような環境で行なってください。
我々内臓調整療法師は、被験者がどのように揺れるかによって内臓や循環器の状態を読み取ることができます。
皆さんは体がゆらゆらと揺れていることを味わってみてください。

逆に全く揺れないという人にも問題がある場合があります。
力が抜けないのです。 
これではホメオスタシスは働きません。
このような人は揃えた足を軽く開いて左右交互に重心を移動させ、目を閉じて心地よくゆらゆらと体を揺らしてみましょう。
そうすれば段々と体の力が抜けてきます。
じっと動かないで立っているより、少し揺れている方がほうが安定しませんか。

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