おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

ホメオスタシスと時代の変化

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 今日から新しい時代が始まります。
そして暖かい日と肌寒い日を繰り返しながら、高山村の山々は少しづつ新緑を深めています。
人々の生活環境は常に変化しているのです。
その変化に対し人間は、体の中の環境をゆらぎながらもある一定の範囲に保って生きています。
これをホメオスタシス(恒常性)といい、この命を支える仕組みが備わっているために、人間は極寒の北極でも灼熱の砂漠でも生きていけるのです。

現代人は、なんとなくホメオスタシスの意味はわかっていても、これを意識しながら暮らせている人はそんなにはいません。
自然と隣り合わせにして生活していた時代と違い現代は、生活を便利にすることによって環境の変化に対応していくことが増えました。
しかし、あまりにも便利な生活の中では、ホメオスタシスを保つために体が伝えるメッセージを聞き違えてしまいます。
なぜなら多くのメッセージはつらい症状として表現されるからです。

便利で楽な生活に慣れすぎていると、つらい症状の根本原因を見ずに、とにかく症状から逃れたい一心になってしまいます。
しかしつらい症状から逃れても、ホメオスタシスが保てなくなってしまっては元もこうもありません。
ですから私たち内臓調整療法師は、治そうとするのではなく治ってもらえるように調整をします。
最後につらい症状を治すのはその人のホメオスタシスだからです。

時代が新しく変わっても、あなたの命を支えるのはホメオスタシスです。

naizotyosei.info