おなかにてあて

からだの声を聞き からだと向かい合い おなかにそっと てあてする そんなBLOGです

関節と自律神経

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前回は膝はおなかの状態によってO脚になったりX脚になったり、つまり伸びたり曲がったりするというお話をしました。
からだは常に全体でバランスをとっているのです。
今日は局所の関節ではどんなバランスの取り方をしているかお話ししましょう。

今日も膝の関節で説明しますね。
関節には最もしまって安定した状態があります。膝の場合は最大伸展位といって、伸ばしきった状態です。
O脚に近い状態とはこの状態です。
試しにおなかを膨らませるように息を吸ってみてください。自然に脚を伸ばすような力が入りませんか?そして膝の関節がグッとはまるような感覚が起きると思います。
しかし、そこからさらに苦しいぐらいに息を吸ってみてください。
今度は膝が最も伸びた状態からそれ以上伸びきれないので、O脚になるように膝は外に広がってきます。(実際に今、膝の痛みがある人は試さないでくださいね)

逆に最もゆるんで不安定な状態は半屈曲位といって、軽く曲げた状態です。
先ほどの息を吸って膝が伸びた状態から、今度は息を吐きながら軽く膝を曲げてみてください。膝の関節はフッとゆるみ、自然と軽く内側に入るように動きます。
そして、関節が緩んでくると不安定になるので、自然と関節を支えるように筋肉に力が入ってきます。
ちょっと想像してみてください。
おなかをしぼられるような痛みがあって、とても息が吸えない状態。
そんなときは膝も曲げていないと苦しくてたまりません。
このように極端に無理のかかった状態が続くと膝は極端なX脚になってしまいます。

これらのようにおなかの状態によって関節は伸びたり曲がったり、安定したり不安定になったりしているのです。
そして関節の安定しているときは筋肉はゆるみ、関節が不安定なときは筋肉は働いて関節を支えようとします。

これらの作用は主には、からだの深部に血液が多過ぎれば手脚などの末端を伸ばしそちらに逃がそうとし、深部に血液が不足していれば末端に血液が行き過ぎないように自律神経が感覚神経や運動神経と連動して調節しているのです。

逆に局所の関節の状態がからだ全体に影響を及ぼすこともあります。
膝などの関節は滑膜関節と呼ばれ、関節包という膜によって覆われて、その中は血管に富み、滑液という関節が滑らかに動くための液を分泌しています。
関節が正常な可動域の範囲で動いていれば滑液の状態も安定しますが、関節が可動域を超えて動いてしまうと滑液の状態も安定しません。
さらに無理をすれば関節包の中が炎症を起こして腫れてしまいます。
これが膝に水が溜まった状態です。
このように関節の隙間の滑液の状態が安定していないと、それがからだ全体の自律神経のバランスを崩すことがあります。

我々内臓調整療法師は、最終的に背骨や内臓にアプローチすることが多いのですが、その下ごしらえとして手脚の関節をよく整えていきます。
まずは末端を安定させ、それにより深部の緊張を和らぎ、後の背骨や内臓の調整がしやすくなるのです。

全体が局所に影響し、局所が全体に影響する。
このサイクルが安定していることが大事なんですね。

それでは、次回更新は3月29日(金)です。お楽しみに。

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