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ストレスに関わる二つの回路

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様々な体調不良の原因に挙げられるストレス。
今日はストレスについて考えてみましょう。

ストレスとは、「誘起的作用因子(ストレッサー)に反応する生体内の状態」と定義されています。
これでは「???」ですよね。

まずはストレスを引き起こしている原因をストレッサーと言います。
ストレッサーは人間関係での精神的なものと思っている人が意外と多いのですが、それだけではなく長時間労働や睡眠不足などの肉体的ストレス、タバコの煙や化学物質、紫外線、食品添加物といった物理的なストレッサーもあります。
さらには健康のためにと思って行っている食事や運動、刺激を受ける治療も過ぎればストレッサーになります。

このストレッサーが引き金になり起こる反応がストレスです。
なにも悪い反応だけが起きるわけではありません。
ストレスは神経を研ぎ澄ませ、集中力を上げる効果もあるのです。
しかし多くの場合、ストレスは困った反応として取り上げられます。
過剰に反応して思考が混乱したり、自分を制御できなくなってしまうことさえありうるのです。

そこで、ストレスの仕組みを二つに分けて考えてみましょう。
二つの仕組みの両方に関わっているのが副腎という、左右の腎臓の上に乗っかっているそら豆ほどの大きさの臓器です。

まず一つ目は、ストレスを引き起こす仕組みです。
こちらには副腎のうちでも副腎髄質という部分が関わります。
もともと爬虫類の時代にできた仕組みで、命に関わるような危険に見舞われて瞬時に「戦うのか、それとも逃げるのか」判断しなければいけないためにできたメカニズムです。
よく闘争の象徴として表現される、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンが作用します。

もう一つは副腎皮質という部分が関わる、ストレスが暴走し過ぎないように抑えようとする仕組みで、抗ストレスホルモンと言われるステロイドホルモンが作用します。
こちらは哺乳類になってからの仕組みで、理性により本能をある程度コントロールしようとして発達したメカニズムです。
ストレスはそれを感じている人にとってはものすごく大きなことに見えていても、野生の時代のように今にもライオンに襲われて食べられてしまうような危険ではないので、まずは落ち着いてちょっと対応を考えてみましょうというものです。

しかしなにも、「あなたのストレスは大したことではありませんよ。」と言いたいわけではありません。
根本的にストレスに強くなるには、後に挙げたいかにストレスをうまく抑えていくかという面を見ていかなければならないのです。
話を聞いてもらったり、ときには愚痴をこぼせる友人を持つことも大切です。
一方で全く自分の内面を見ないでいつもストレスを和らげることばかり考えていては、抗ストレスホルモンはどんどん出せなくなってしまいます。
やがては以前ではストレスに感じなかったことが次々にストレスに感じるようになったり、抗ストレスホルモンが出せなければ免疫も働かなくなり病を引き起こしてしまいます。

今回のテーマは少しデリケートですので、私も言葉を選び選び書いています。
次回もう少しストレスについて続けますね。

それでは、次回更新は3月12日(火)です。お楽しみに。

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