おなかにてあて

からだの声を聞き からだと向かい合い おなかにそっと 手当する そんなBLOGです

力入れると力むは違う

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都会生活においてよく問題にされる運動不足。
一方で電車が走っていなく、バスの本数も少ない私が暮らしている村では、ついついすぐそこまでも車に乗って移動して、歩く機会が少ないなんて人がたくさんいます。このような人は仕事ではからだを酷使していても、リラックスした運動習慣は不足しています。

つい先日も頻繁に起こすギックリ腰がお悩みのクライアントさんに「週に2〜3回でいいのでウォーキングなどの運動習慣を持ってはどうですか。」とお勧めしたら、「歩くと腰が痛くなるんです」とのお答え。
その方は、普段室内でずっと座りっぱなしのお仕事をされている方で、立位をとってもらうと腰に力がなくしっかりと背骨が支えられていないのがわかります。これでは腰椎は力がないおなかの中で曲がったままで、動けば動くほど神経の問題を起こし痛みを起こしてしまいます。それに力がないおなかと同時に上半身も動きが悪く呼吸が浅く、うまく息が吸えていません。

「これでは腰が痛くなりますよ。おなかに力を入れて背筋を伸ばして歩いてみてください。」とアドバイスをすると、その方は初めは力んで背筋を伸ばそうとするものですから、ただ反り返ってしまうだけでした。
そこで、「そんなに力んではダメですよ。力を入れるのと力むのは違います。そういえば若い頃、剣道をされてましたよね。昔の暮らしでおなかに帯を巻いたり、サラシを巻いたりしたように力を入れればいいんですよ。ほらあなたの場合は腹筋に力がなく、背筋は普段から緊張しているでしょ。」と、実際に腰に手を当ててアドバイスしてみました。
「リラックスして軽く息を吸って背伸びしてみてください。ほらここ、これでいいんですよ。」と話すと「えっ、これくらいでいいんですか。」と、びっくりした様子。その方がイメージしていたのよりずっと軽い力だったようです。
「もう一度やってみましょう。」と、繰り返してみると「わかりました。」と、こつがつかめたようです。

この方のように、普段座りっぱなしで室内で過ごす生活が長いと基礎代謝が上がりづらくなり、おなかに力がない状態になってしまいます。それが、急に力を入れなくてはならない場面になると、今度は力み過ぎてしまう。丁度良いところでバランスをとることができなくなってしまいます。この方の場合「力を入れて。」と言われると、普段から緊張している背筋を余計に緊張させて腰痛を引き起こしていたのです。うまくおなかに力を入れると、力のない腹筋には力が入り、緊張している背筋は緩んで伸ばされます。そして、おなか全体では筋肉を固くしているのではなく、腹圧のかかった状態になるのです。

理屈ではわかっても、普段の生活でこのコツをつかむのは難しいかもしれません。からだと会話しながらうまくつかんでみてください。

それでは、次回更新は1月18日(金)です。お楽しみに。

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