おなかにてあて

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自律神経と呼吸

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人間の赤血球は、95%〜99%の酸素を含んでいます。自律神経は、血液の流れをコントロールしているとともに、体外から酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する呼吸とも深く関係しています。そして呼吸には無意識に働く自律神経が関わっているのと同時に、意識的にコントロールすることもできるのです。それ故に太古の昔から健康法や修行に呼吸法が取り入れられてきました。

しかし現代の生活では無意識に行なっている呼吸さえも正しく保つことが難しくなってしまいました。現代人は慢性的なストレスにさらされたり、座りっぱなしで一日中オフィスの中で過ごさなくてはいけなかったり、食生活は不健康で運動不足であったり、冬でも暖かすぎる部屋で過ごしていたりと、便利で快適な生活さえも正しい呼吸の妨げになることがあります。

よく「現代人は呼吸が浅くなっている」と表現されますが、正しく表現すると「呼吸過多のためバランスが悪く、血液により運ばれた酸素がうまく体内に取り込まれていない」と言えます。つまり呼吸が穏やかに安定していないために過剰に吸いすぎて、いつも交感神経が興奮している人もいれば、いつも元気が無くため息ばかりついて副交感神経優位に偏っている人もいます。

過剰に酸素を取り込んでも、体内で使える量は決まっているので、余分はただ酸化してからだを錆びつかせてしまいます。また、過剰に吐きすぎている場合は二酸化炭素を多く吐き出しすぎるために、かえって体内に酸素を取り込む量を制限してしまいます。二酸化炭素を多く吐けばその分酸素が取り込まれるように思うかもしれませんが、実は血中の二酸化炭素の量が体内に取り込む酸素の量を決めるため、多く二酸化炭素を吐けば吐くほど取り込む酸素量も少なくなってしまうのです。

では、どのような呼吸が最も良いのでしょうか?
それは吸う量と吐く量がバランスよく一定で、落ち着いていることです。これはトップレベルのスポーツの世界でも同じで、昔ながらの根性を前面に押し出した呼吸では良い成績を出すことはできません。効率よく安定した呼吸を手に入れてこそ、持久力は保てるし、ものすごいスピードの中でプレイしていても冷静な判断をくだせるのです。このことはスポーツに限らず、ビジネスや学業においても効果は出せるでしょう。

まずは自分の呼吸に耳を傾けて、偏っていないか、落ち着いているか聞いてみましょう。

それでは、次回更新は1月15日(火)です。お楽しみに。

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