おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

ギックリ腰にご用心

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明日は冬至
一年中で昼間が最も短く 夜が最も長い日です
そんな冬の寒い朝 起きてすぐあわてて動いたら
ギクッと腰を痛めてしまった なんてことはありませんか
今の時期はギックリ腰が多発するときです

ギックリ腰は正式には急性腰痛症といい
急性の痛みとは「重症で鋭いもの」と定義されています
ギックリ腰を起こしてしまった後には
通常では痛みの起きない動作で痛みが起こり
痛みを避けるための動作の制限が起こります

ギックリ腰を起こす原因として
労働などで無理な姿勢をとって動いたため
腰の骨が大きく動いてしまい 
骨と骨をつなぐ関節を包む結合組織を噛み込んでしまったため
強い炎症と痛みが起こります
繰り返しギックリ腰を起こしている人は 関節をしっかりと支えられなくなっているために
軽いくしゃみをしただけでギックリ腰を起こしたりします

またギックリ腰を起こした瞬間が記憶にないのに
だんだんと痛みが強くなってきて やはり痛みが伴い動けなくなってしまうこともあります
こんな場合は 荷物の積み下ろしを繰り返したとか
普段履かないようなヒールの高い靴を履いて歩いたとかにより
反復して腰の関節に負荷がかかったために起こることがあります

特に冬の寒い日には からだの深部体温を逃がさないように丸まった姿勢をとります
その縮んだ姿勢は背骨も柔軟性がなくなり
あわてて急に動いたときに
特に腰椎の下のほう 骨盤との境目だけで大きく関節が動いてしまい
ギックリ腰を起こしてしまいます

冬の寒い朝は急に動かずに
まずは布団の中で深呼吸をしながら背骨をのばし
関節の一つ一つをはがすように体をゆすぶってから起きましょう

それでもギックリ腰を起こしたら すぐに連絡をください
目安として6時間を経過すると炎症が一段階強くなり 回復が遅れます
なんとか送ってもらえてでも来ていただけたら
まずは大きく動いた背骨を正常な位置に戻し
噛み込んだ関節包を開放してあげなければいけません
それでも2〜3日は炎症が続きますが
炎症を経過した後は痛みが治まってきます

予約をされた方が急なギックリ腰を起こすと
「先生、ギックリ腰しちゃったんで痛みが治まったらまた連絡します」
と 電話が来ることがよくありますが
「もし可能だったら こんなときこそ来てください」と伝えます

まあまずは ギックリ腰を起こさないように気をつけてくださいね
それでは 次回更新は12月25日(火)です お楽しみに