おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

冬の過ごし方

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季節は小雪(しょうせつ)から大雪(たいせつ)に向かっていますが
今年の高山村はいつもより暖かい日が続いています
それでも皆さんのからだを観ると しっかりと冬は深まりつつあるようです

特に普段体温や血圧が低く 基礎代謝を上げられない人は
気温が下がるにつれ 頭痛や筋肉の痛みなど 様々な症状に悩まされています
からだにおいて 冬の間の一番の仕事は
体温や血圧を保ち生命を維持することです
これに多くのエネルギーを使うため
運動や免疫に回す余力が少なくなってしまうのです

 

東洋医学では冬をこのように説明しています 

冬は万物が静かで落ち着いている「陰」の季節
精力を消耗しないように蓄えて ゆったりと過ごすべき時期
冬の過ごし方で春以降の健康が左右される
また 汗をかくと陽気を損ねる(つまりからだが冷える)ので気をつける

 

樹々は葉を落とし 動物たちは冬眠を始めました
当院の庭に置きっぱなしになった薪をどかすと
秋に栄養を蓄えまん丸になったカエルがじっと眠っています

人間も冬眠して冬を過ごせたらよいのですが そうもいきません
夏と同じように働かなくてはいけないし
働くためにには食べなくてはいけません

しかしあまり無理をしないでください 運動や食べ過ぎもほどほどに
今年の冬体調を落とし始めた方は からだを冷やさないように気をつけ
あまり消化に負担をかけないように サプリメントやレモン水など
摂取しやすい方法で栄養を補ってあげるのも一つの手です

今年は焦らず落ち着いて穏やかに過ごし
春になったらリセットして また次の冬に向けて基礎代謝を上げるよう
食べて からだを動かしましょう

それでは 次回更新は12月4日(火)です お楽しみに

naizotyosei.info