おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

突発性難聴

 

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調整を受けにいらっしゃる方の中で 
女性の既往歴に意外と多いのが突発性難聴です

突発性難聴とはあるとき急に耳が聴こえにくくなる疾患で
発症は突然であり 難聴になった瞬間を語ることができるほど突発的で
例えば「朝起きたら」とか 
「図書館に行く前はなんともなかったのに 図書館から帰ってきたら聞こえが悪くなった」とかで
ある程度の時間をかけて徐々に難聴が進んだケースは突発性難聴とはされません
それに 突発的な難聴であっても原因がわかるものは突発性難聴とはせず
原因にしたがって診断名がつけられ 突発性難聴と診断されたものは原因不明とされています

調査では発症率に男女の差はないと言われていますが
当院の場合はほとんどが女性の方で
妊娠や出産のとき
更年期前後の体調が不安定なとき
別な病気にかかり体調を崩していたとき
などに発症したそうです

最近もある女性から左耳が急に聴こえづらくなったと相談を受けました
10年ほど前より1〜2年に1回ぐらいのペースで
突発性難聴になっては治りを繰り返しているそうです
その方は ちょうど10年前から生活が忙しくなり
自分ではストレスからくる心因性のものだと考えていました

私が姿勢や内臓の緊張を診てみると とにかく肝臓の緊張が強く
それをお話しするとご本人も
「そうなんですよ お酒を飲むわけでもないのに 毎年健康診断で肝臓の数値が引っかかるんです」と
なんでわかるんですかと言わんばかりにびっくりされました

その後 背骨を整え 肝臓の緊張を抑え
最後に強く左側にねじれていた頸椎1番を矯正しました
すると矯正したしたとたんにご本人が
「あっ 治った」と言われたのです
治るときもそれこそ突発的でした

このような場合 難聴でも感音性難聴といい
内耳からさらに奥の聴覚中枢に伝わるまでに問題が起きている神経性の難聴だと考えられます
当院の症例でも 迷走神経という脳から出ている自律神経の緊張が強い側に難聴が起きていることがほとんどです

つまりこの方の場合は 疲れなどが原因となり肝臓をコントロールしている左迷走神経が過緊張を起こし それが突発性難聴を起こしていたようです

このように特に頸椎の調整で改善するケースが多いですが
他に原因がある場合もあるのでまずは専門の医療機関を受診して
それからご相談にいらっしゃるのをお勧めします
中には処置が遅くなってしまった場合 難聴が慢性化してしまうこともあるからです

何年も前に発症されていても
当院の調整により少し聴力が回復した症例もありますが
神経性の障害は悪い状態が長くなればなるほど回復が難しくなります
医療機関を受診後 回復が見られない場合は
できるだけ速やかにご相談ください

それでは 次回更新は11月30日(金)です お楽しみに

naizotyosei.info