おなかにてあて

子どもに伝えるおなかのお話

からだを緩める

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おはようございます。

前回、からだを支えるというお話をしましたが、からだを支えるという感覚を味わうには、からだを緩めるという感覚も味わえなくてはいけません。

からだを動かすのに基本となる「呼吸のしくみ」があります。
どんな動作にも言えることですが、息を吸うときはからだが緊張し、息を吐くときはからだが緩みます。
自律神経のバランスを失っている人は、極度にからだが緊張しています。
そしてバランスを失った状態が長く続くと緊張しながらも力が入りづらくなってしまいます。
からだを動かす前に、まずは緊張したからだを緩め解放してあげましょう。

自分がどのように緊張しているのか確認してみましょう。
息を吸うのは得意だけど、うまく吐けない人
逆に吐くのは得意だけど、うまく吸えない人
どちらにかたよってもバランスが良くありません。

吸うのが得意な人は、からだに酸素が供給できるので、動くことが大好きなのですが、吐くことが苦手なので休むのが下手で、吐けないために二酸化炭素をうまく吐き出せず、からだを酸化させ錆びつかせてしまいます。
若いときアクティブに活動してた方が、突然病に襲われたりするのは、元気に見えていてもからだの中がだんだん錆びついてきていたのです。

逆に吐くのが得意な人は、酸素供給がうまくいかないために、エネルギー不足になり、元気が無くため息をつきがちになります。運動や無邪気に自分を表現したりするのが得意ではないタイプも多いのですが、段々とバランスをとり自分の心地よい感覚がわかると健康になり、生活がうまく回り出すことがあります。

これらはどちらが良いということではありません。
それが体質であり、個性なのです。
大切なのは、それを知り極端にかたよってしまわないようにバランスをとることです。
個性や体質は、バランスがとれていれば魅力になりますが、極端にかたよると周りとうまくいかなくなったり、病になったりします。

そこで自分の呼吸を確かめるのに、まずはしっかり息を吐いてみましょう。
夜寝る前に仰向けになって目を閉じます。
そして呼吸に集中して鼻からゆっくり息を吸ってみましょう。
うまく吸える人も吸えない人もまずは力まないでください。
そして口を開いて、「ハァーッ」と柔らかい音をかすかにさせながら、息を吐いていきます。
うまく吐ける人は、細く長く吐いてからだが緩むのを感じましょう。
うまく吐けない人は、みぞおちが緩むように、両手を重ねてみぞおちに当て、息を吐くのに合わせて軽く押してあげます。

どうですか、どちらがうまくできたでしょうか。
どちらにしても、夜寝る前はゆっくり息を吐いて気持ちとからだを緩めてあげましょう。
また明日、元気に過ごせるようにリセットして、いい夢見ましょう。

それでは、次回更新は9月21日(金)です。お楽しみに。 

naizotyosei.info